UIXHERO
#449
開発・システム・運用
#449

知識の呪縛

知識の呪縛

別名・表記:Curse Of Knowledge

UIXHERO Definition

ある事柄について熟知している人が、それを「知らない人」の視点や気持ちを想像できなくなってしまう心理的バイアス。

概要

専門家や経験者が、初心者の知識レベルや理解度を正しく想像できず、前提知識を省略したり、難易度を過小評価してしまう現象。説明・設計・判断などあらゆる場面で発生する。

UXでの活用

  • 専門用語: 使わない。使う場合は必ずツールチップなどで説明を入れる。
  • ユーザーテスト: 開発者は「知識の呪縛」にかかっているため、全く事前知識のないユーザーに触ってもらわないと、本当の使いにくさには気づけない。

特にBtoB製品や専門ツールでは、設計者の前提知識とユーザーの知識との差が大きく、知識の呪縛が顕著に表れる。

💡 使いどころ

ヘルプページ、FAQ、エラーメッセージの作成時。「自分たちは製品を知りすぎている」という前提に立ち、平易な言葉で書き直す。

⚠️ 注意点・誤用

「ユーザーは馬鹿だ」と思うことではない。ユーザーは「その製品の専門家ではない」だけである。敬意を持ってわかりやすく説明すること。

具体例

  • 「404 Not Found」とだけ表示する(開発者にはわかるがユーザーには意味不明)
  • 「キャッシュをクリアしてください」と案内する(一般人はキャッシュを知らない)
出典・参考文献:
  • Camerer, C., Loewenstein, G., & Weber, M. (1989).The Curse of Knowledge in Economic Settings: An Experimental Analysis.Journal of Political Economy, 97(5), 1232–1254.
  • Nickerson, R. S. (1999).How We Know—and Sometimes Misjudge—What Others Know: Imputing One’s Own Knowledge to Others.Psychological Bulletin, 125(6), 737–759.
作成: 2026年2月1日
更新: 2026年2月14日

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