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ツァイガルニク効果 (Zeigarnik Effect)

「完了したタスク」よりも「中断されたタスク・未完了のタスク」の方が強く記憶に残るという心理現象。この「モヤモヤ」を利用してユーザーのエンゲージメントを高める。

2026年1月23日
更新: 2026年8月27日
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by Dengen Yosho(DGYS)
ツァイガルニク効果 (Zeigarnik Effect)

この記事の要点(UIXHERO視点) XHEROでは、ツァイガルニク効果を「未完了の誘惑、空白への渇望」と捉える。 本記事では、人間が持つ「途中の気持ち悪さ」を逆手に取り、プログレスバーや連続記録を使ってコンプリート欲求を刺激し、ユーザーを離脱させない(熱中させる)ためのエンゲージメント設計を整理する。

ツァイガルニク効果とは?

1920年代、心理学者ブルーマ・ツァイガルニクは、カフェのウェイターが「まだ会計が終わっていない注文」は完璧に覚えているのに、「会計が終わった注文」はその瞬間に忘れてしまうことに気づきました。 人は未完了の状態に緊張(テンション)を感じ、それを解消したいという衝動を持ちます。これがです。

UXデザインでの活用事例

1. プログレスバー (Progress Indicators)

「プロフィール入力率:85%」などと表示することで、ユーザーは「残りの15%を埋めて100%にしたい(コンプリートしたい)」という衝動に駆られます。LinkedInのプロフィール充実度が有名です。

2. 連続記録 (Streaks)

語学アプリ(Duolingoなど)で「連続学習記録:7日目」と表示されると、ユーザーは「記録を途切れさせたくない(完了させ続けたい)」と感じ、アプリを開く習慣が形成されます。

3. クリフハンガー (Cliffhangers)

動画サービスで、エピソードの最後を「続きが気になる」形で終わらせたり、次のエピソードを数秒後に自動再生することで、視聴を中断できないようにします(binge-watching)。

4. ニュースレターの件名

「あなたが知らない3つの秘密...」のように、文章を途中で切ることで、クリックして「続き(完了)」を見たいと思わせます。

実装例: 未完了タスクへの誘引

「完了したタスク」と「未完了のタスク」のリストを表示し、未完了のものほど「クリックして消し込みたい」と感じる心理をします。

この原則を実装で見る

この原則が実装でどう形になるかを、GUNJO の部品で確かめられます。

実践ガイドライン (Practical Guidelines)

実装チェックリスト

倫理的配慮 (Ethical Considerations)

  • 中毒性: 常に「未完了」の状態を見せ続けることで、ユーザーをアプリに縛り付ける(例:終わりのない通知バッジ、無限スクロール)ことは、デジタルウェルビーイングの観点から問題視されています。ユーザーに「完了の安らぎ」を与えるタイミングも設計に組み込むべきです。

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参考文献

  • Zeigarnik, B. (1927). "Das Behalten erledigter und unerledigter Handlungen" [The retention of completed and uncompleted actions]. Psychologische Forschung, 9(1), 1–85.
  • Eyal, N. (2014). Hooked: How to Build Habit-Forming Products. Portfolio. (Chapter 5: The Investment Phase). NirAndFar

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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