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認知負荷 (Cognitive Load)

脳のワーキングメモリ(作業記憶)が処理できる情報量には限界がある。負荷が高すぎると、ミスが増え、理解度が下がり、ユーザーは離脱する。

2026年1月23日
更新: 2026年8月27日
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by Dengen Yosho(DGYS)
認知負荷 (Cognitive Load)

この記事の要点(UIXHERO視点) XHEROでは、認知負荷を「ユーザーの脳のメモリ消費量」と捉える。 本記事では、情報を詰め込みすぎず、処理しやすく分割(チャンク化)することで、離脱を防ぐ設計技法を整理する。

認知負荷とは?

PCのメモリがいっぱいになると動作が重くなるように、人間の脳も一度に処理できる情報量()には限界があります。 「読みづらいフォント」「多すぎる選択肢」「一貫性のない操作」はすべて脳への負荷(認知的摩擦)となり、ユーザーを疲れさせます。 UXデザインの究極の目標は、この「無駄な認知負荷」を極限まで減らし、ユーザーが本来の目的に集中できるようにすることです。

UI設計では、を下げるために情報密度を調整し、シンプルさと画面の意味の分かりやすさを両立させます。

UXデザインでの活用事例

1. チャンク化 (Chunking)

電話番号を「09012345678」ではなく「090-1234-5678」と区切るように、情報を意味のある塊(チャンク)に分けることで、記憶しやすく処理しやすくなります()。

2. オフロード(外部化)

「前の画面で入力した内容」を脳内で覚えておかせるのではなく、画面に再表示したり、計算を自動化したりして、脳の負担をシステム側に肩代わりさせます。

3. プログレッシブ・ディスクロージャー

一度に全ての機能を見せるのではなく、最初は基本機能だけを見せ、必要に応じて高度な機能を表示することで、初心者の認知負荷を下げます。アコーディオンタブは、その考え方を画面上で実装する代表的なUIパターンです。

実装例: マルチタスクの限界

「計算」をしながら「数字」を覚える。 2つのタスクを同時に行うと、どれだけ脳のパフォーマンスが落ちるかを体験するです。

実践ガイドライン (Practical Guidelines)

実装チェックリスト

倫理的配慮 (Ethical Considerations)

  • 情報の省略しすぎ: 認知負荷を下げようとして、必要な情報(契約条件やリスク)まで隠してしまうと、ユーザーの正しい理解・判断を妨げることになります(重要事項説明義務違反)。と透明性のバランスが重要です。

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理解度チェック

参考文献

  • Sweller, J. (1988). "Cognitive load during problem solving: Effects on learning." Cognitive Science, 12(2), 257-285. PDF at UNSW
  • Krug, S. (2014). Don't Make Me Think, Revisited: A Common Sense Approach to Web Usability (3rd ed.). New Riders. Amazon

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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