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リサーチクエスチョン設計|インタビュー技術

「聞きたいこと」を構造化し、インタビューで答えられる問いに変換する技法。

2026年3月22日
更新: 2026年8月27日
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by Dengen Yosho(DGYS)

この技術でできること

  • ビジネス課題をインタビューで答えられる問いに変換できる
  • 「何を聞くか」が明確になり、質問設計がスムーズになる
  • インタビュー終了後に「答えが出たか」を判断できる

: 「売上が落ちている」はビジネス課題であってではない。「過去3ヶ月で購入をやめたユーザーは、どの段階で・なぜ離脱しているか」がリサーチクエスチョン


なぜ難しいか

ビジネス課題とインタビュー質問の間に翻訳が必要

「コンバージョン率を上げたい」をそのまま聞いても答えは出ない。ビジネスの言葉をユーザーの言葉に変換し、インタビューで回答可能な粒度にする。この翻訳を飛ばすと、「聞いたけどわからなかった」になる。


設計プロセス

全体フロー

「ビジネス課題の整理」→「リサーチクエスチョンへの変換」→「質問の優先順位づけ」→「インタビュー質問への展開」。ビジネスの言葉をユーザーの言葉に翻訳する。


ステップ1: ビジネス課題を整理する

目的: 関係者が知りたいことを洗い出す

やること:

  • 関係者に「この調査で何がわかれば嬉しいか」を聞く
  • 仮説を洗い出す
  • 既に知っていること・まだ知らないことを分ける

:

ビジネス課題: カート離脱率が高い

既知:
- カート追加後の離脱率が40%
- 送料表示のタイミングが遅い

未知:
- ユーザーがどの段階で離脱を決めているか
- 離脱の本当の理由(送料以外にも原因がありそう)
- 他のECでの行動パターン

ステップ2: リサーチクエスチョンに変換する

目的: ビジネス課題を、インタビューで答えられる問いに変換する

変換ルール:

  • ❌ 「はい/いいえ」で答えられる問い → ✅ 「なぜ」「どのように」で始まる問い
  • ❌ ビジネスの言葉 → ✅ ユーザーの言葉
  • ❌ 複数のテーマを1つに → ✅ 1問1テーマ

変換例:

ビジネス課題悪いRQ良いRQ
離脱率を下げたい離脱率は下がるか?ユーザーはどの段階で購入をやめる判断をしているか?
検索を改善したい検索は使いにくいか?ユーザーは商品を見つけるためにどんな行動をしているか?
リピート率を上げたいリピートする理由は?再購入したユーザーは、何がでアプリを再度開いたか?

良いリサーチクエスチョンの特徴:

  • インタビューで答えられる(観察・行動・体験を聞ける)
  • 具体的(対象・範囲が明確)
  • オープン(「はい/いいえ」で終わらない)
  • 1問1テーマ

ステップ3: 優先順位をつける

目的: 限られた時間で聞くべき順番を決める

やること:

  • リサーチクエスチョンを3〜5個に絞る
  • Must / Nice to have に分ける
  • 1回のインタビューで全部聞ける量か確認する

目安: 60分のインタビューで、深く答えられるRQは3個程度


ステップ4: インタビュー質問に展開する

目的: RQを、ユーザーに直接聞ける質問に変換する

注意: RQはそのまま聞く質問ではない。

リサーチクエスチョンインタビュー質問
どの段階で離脱しているか「最後にカートに入れたけど買わなかった時のことを教えてください」
何がきっかけで再度開いたか「最近このアプリを開いた時、何がきっかけでしたか?」

→ 質問の作り方の詳細は質問設計


よくある失敗

❌ RQが広すぎる

「ユーザーはこのサービスについてどう思っているか?」

なぜ失敗するか: 何でも聞けるが何も深く聞けない。分析時に統合できない。

対策:

  • 対象・範囲・行動を限定する
  • 「どう思っているか」→「何をしているか」に変換する

❌ RQに答えが含まれている

「ユーザーは送料の高さで離脱しているのではないか?」

なぜ失敗するか: これはRQではなく仮説。このまま聞くとに陥る。

対策:

  • 仮説を外した問いに変換する
  • 「どの段階で・なぜ離脱しているか」にする

実践チェックリスト

最低ライン(Must)

理想ライン(Better)


関連技術

前提となる技術

セットで使う技術

次に学ぶ技術


まとめ

  • この技術の本質: ビジネス課題を、インタビューで答えられる問いに「翻訳」する技術
  • できるようになること: インタビュー終了後に「何がわかったか」を明確に報告できる
  • 次に学ぶべき技術: リクルーティング(RQに答えてくれる人を見つける)

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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