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リクルーティング|インタビュー技術

インタビュー対象者の選定・募集・スクリーニングの技法。適切な参加者を集めることで、インタビューの質が決まる。

2026年3月21日
更新: 2026年8月27日
5
by Dengen Yosho(DGYS)

この技術でできること

  • インタビュー結果が「使える」ものになる
  • 行動ベースで定義できる
  • 「プロ参加者」や不適切な人を除外できる

: 間違った人にインタビューすれば、どれだけ深掘りしても意味のないしか得られない


なぜ難しいか

「ユーザーならだれでもいい」と思って集めると、インタビュー結果が使えないという事態になる。

多くのリクルーティングで起きる問題は、条件があいまい・確認が甘い・代表性がない、の3つ。


設計プロセス

全体フロー

「誰に聞くか決める」→「条件を具体化」→「募集」→「」。行動ベースで定義し、スクリーナーで確認する。


ステップ1: 誰に聞くかを決める

目的: ターゲットユーザーを「行動」で定義する

やること:

質問
行動過去に何をした人か?
どんなにいる人か?
属性年齢・職業・経験は?

例(ECアプリ改善):

  • ✅ 過去3ヶ月以内にアプリで購入した人
  • ✅ 週1回以上アプリを開く人
  • ❌ 「ECアプリに興味がある人」(曖昧)

ポイント:

  • 「態度」ではなく「行動」で定義する
  • 「使いたいと思う人」ではなく「使った人」

ステップ2: 条件を具体化する

目的: Yes/Noで判定できるスクリーナーを作る

やること: 募集時に確認する条件を、Yes/No で判定できる形にする。

悪い条件:

  • 「アプリをよく使う人」(「よく」の定義があいまい)

良い条件:

  • 「過去1ヶ月以内に3回以上購入した人」

スクリーナー質問例:

Q1. 過去3ヶ月以内に〇〇アプリで商品を購入しましたか?
    □ はい → 次へ
    □ いいえ → 対象外

Q2. 購入頻度はどれくらいですか?
    □ 週1回以上 → 対象
    □ 月1〜3回 → 対象
    □ 3ヶ月に1回以下 → 対象外

Q3. 現在、〇〇業界でお仕事をされていますか?
    □ はい → 対象外(業界関係者除外)
    □ いいえ → 対象

ステップ3: 募集する

目的: 複数チャネルで候補者を集める

やること:

チャネル特徴コスト
既存ユーザーDB行動データで絞れる
SNS・コミュニティ幅広く集まる低〜中
リクルーティング会社条件に合う人を確保
社内・知人紹介手軽だがあり

謝礼の目安:

  • 30分〜1時間: 3,000〜5,000円
  • 専門職・ハイエンド: 10,000円〜
  • 形式: Amazonギフト券、QUOカードが一般的

ステップ4: スクリーニングを実施する

目的: 「プロ参加者」や不適切な人を除外する

やること: スクリーナーを通過しても、実際に話してみると条件に合わないことがある。

確認すべきこと:

  • スクリーナー回答の再確認
  • 当日の接続環境(リモートの場合)
  • キャンセルポリシーの説明

注意: スクリーナーに嘘をつく「プロ参加者」がいる。謝礼目的で条件を偽る人を除外するため、同じ質問を言い方を変えて複数回聞く


よくある失敗

❌ 「身近な人」で済ませる

同僚・友人・家族にインタビューしてしまう。

なぜ失敗するか:

  • プロダクトへのがある
  • 本音を言いにくい(気を遣う)
  • 代表性がない

対策:

  • 最低限、「プロダクトに関わっていない人」を選ぶ
  • 社内テストとは別物として扱う

❌ 条件が広すぎる

「20〜50代の男女」のような広い条件で募集する。

なぜ失敗するか:

  • インサイトがバラバラで統合できない
  • 「誰にも当てはまるけど誰にも刺さらない」結論になる

対策:

  • を絞る
  • 1つのインタビューシリーズで1セグメント
  • 比較したいなら、セグメントごとに分けて実施

❌ 参加者が少なすぎる / 多すぎる

5人未満、または20人以上でインタビューする。

なぜ失敗するか:

  • 少なすぎ: パターンが見えない
  • 多すぎ: 分析が追いつかない、新しい発見が減る

対策:

  • 5〜8人が目安(あくまで目安。データの性質で前後する)
  • 同じ話が繰り返されるようになったら「飽和」のサイン
  • セグメントを混ぜないことが前提(別セグメントなら別シリーズで実施)

実践チェックリスト

最低ライン(Must)

理想ライン(Better)


テンプレート

募集文テンプレート

【〇〇に関するインタビュー調査】

■ 内容
〇〇についてお話を聞かせてください。

■ 対象
・過去3ヶ月以内に〇〇を利用した方
・〇〇の経験がある方

■ 所要時間
約60分(オンライン)

■ 謝礼
Amazonギフト券 5,000円分

■ 実施日
〇月〇日〜〇日のご都合の良い日時

■ お申し込み
下記フォームよりご応募ください。
[フォームURL]

スクリーナーテンプレート

Q1. 過去3ヶ月以内に〇〇を利用しましたか?
    □ はい □ いいえ

Q2. 利用頻度を教えてください。
    □ 週1回以上 □ 月1〜3回 □ 3ヶ月に1回以下

Q3. 〇〇業界でお仕事をされていますか?
    □ はい □ いいえ

Q4. ご連絡先をお知らせください。
    メール: 
    電話番号:

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前提となる技術

セットで使う技術

次に学ぶ技術


まとめ

  • この技術の本質: 「誰でもいい」ではなく、行動ベースで条件を定義しスクリーナーで確認
  • できるようになること: インタビュー結果が「使える」ものになる
  • 次に学ぶべき技術: スクリーナー設計(条件設計の詳細)

次に学ぶ技術: スクリーナー設計

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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